FXと株の違いは?儲かるのはどっち?おすすめは?

FXと株の違いは?儲かるのはどっち?おすすめは?

これから投資をしようという方の中には、FXと株のどちらを始めようか迷われている方も多いと思います。

FXと株、どちらも投資対象として代表的な金融商品ですが、それぞれ特徴やメリット・デメリットなど違いがあります。

どっちを選べがいいか分からないと悩んでいる方のために、今回はFXと株の違いについて分かりやすく解説します。

そもそもFXと株って何?

FXとは

FX(Foreign Exchange)とは、外国為替証拠金取引のことであり、簡単に言うと、異なる通貨を売買する取引のことを言います。

円はもちろん、ドルやユーロ、ポンドといった通貨を売買することで、為替差益(利益)を得ることを目指す取引です。

例えば、日本円と米ドルの交換レートが「1ドル=100円」の時に、日本で米ドルを100ドル購入したとします。

その後、ドル高となりレートが「1ドル=120円」になり、持っていた100ドル全て売却したとします。

すると、

(120円×100) - (100円×100) = 2,000円

となり、「2,000円」の利益を得ることが出来ます。

このように、自分の持っている通貨の価値が上がれば利益を得ることが出来る取引がFXなのです。

株とは

株、すなわち株式投資とは、会社の株式を売買する取引のことを言います。

会社は、事業資金を調達するための手段として株式を発行し、投資家に購入してもらいます。投資家が株式を購入してくれた資金を元にして事業拡大を図るのです。

つまり、株を購入するというのは、その会社に出資していることになります。株式を購入し保有していると、その会社の「株主」となり、会社の経営方針の決定権を得られるようになります。

では、どのようにして投資家は利益を得るのかというと、

事業が成功するなどして会社の価値が上がると、株価は上昇します。自分が購入した時の株価よりも、高い価格の時に売れば利益を得ることが出来ます。

例えば、

株価が100円の時に100株購入したとします。その後株価が上昇し、120円になったタイミングで保有している株全て売却したとします。

すると、

(120円×100株) - (100円×100株) = 2,000円

となり、「2,000円」の利益を得ることが出来ます。

また、売買差益以外にも、会社が利益の一部を株主に還元してくれる「配当金」や、自社商品やサービス券などがもらえる「株主優待」などの制度もあります。

この配当金や株主優待は、株価に関係なく株を保有しているだけでもらうことができます。

FXと株の違い

では、FXと株にはどのような違いがあるのでしょうか。

次の項目について、違いを見ていきましょう。

・投資対象
・値動き幅
・投資効率
・必要最低資金
・取引可能時間
・利益を得る方法
・必要な知識や情報

投資対象

FXの投資対象は、円やドル、ユーロ、ポンドなどの「各国の発行する通貨」ですので、世界を股にかけたグローバルな投資とも言えます。

株の投資対象は「会社が発行する株式」です。任天堂やソニーなど誰もが知る有名企業の株式はもちろん、あまり知られていないような中小企業にも投資をすることが出来ます。普段利用している商品やサービスを提供している企業だと、より身近に感じることが出来るかもしれません。

値動き幅

FXの値動き幅は、株と比べると小さく、通貨ペアにもよりますが一日の値幅は大体「0.5~2%」前後で、大きく動いたとしても「3~4%」前後程度です。

FXは各国の通貨が投資対象なので、大きく価値が上がるということも無ければ、価値がゼロになるということもそうそう無いと思っていいでしょう。ただし、マイナーな通貨などは価値が暴落する可能性は十分あります。

対して、株は一企業の株式が投資対象なので、その企業の業績に応じて大きく変動することになります。一日の値幅は大体「1~10%」前後で、大きく動く時は一日で「20~30%」前後動く時もあります。

上手くいけば投資資金が1年で10倍(テンバガー)になることもありますが、反対に、失敗すれば資金が半分や3分の1程度に減ってしまうこともあります。最悪の場合、その企業が倒産してしまうと、保有している株式の価値がゼロになってしまう可能性もあります。

また、株取引には、1日の値幅の上限価格(ストップ高)と下限価格(ストップ安)が定められていますが、FXにはそのような値幅制限は定められていません。

投資効率

FXは一日の値幅が小さいので、投資効率が悪いかというと決してそんなことはありません。なぜならFXではレバレッジをかけることが出来るからです。

レバレッジとは、保有している資金以上の金額で取引出来ることを言い、このレバレッジによって証拠金として預けた手元の資金の何倍もの金額で取引ができるようになります。

現在国内のFX業者では最大で25倍までのレバレッジをかけることが出来ます。

もし、FX口座に100万円の資金を預けていた場合、100万円×25=2,500万円の取引が可能になるのです。

このようにFXでは少ない資金で大きな金額を取引できるので、決して投資効率が悪いとは言えません。ただその分、リスクも増えるということを忘れてはいけません。

対して、株はどうかというと、基本的にレバレッジをかけることはできません。ただ、信用取引であれば、資金の3倍までの取引を行うことが出来ます。

しかし、信用取引はいわばお金を借りている状態なので、6ヶ月以内に清算の義務があったり、毎日金利が発生したりします。また、信用取引で購入した株価が暴落し損失が大きく膨らんだ場合に追い証(追加の保証金が必要になること)が発生することもあります。

必要最低資金

FXは、FX業者によって最低取引単位が異なります。

例えば、最低取引単位が「1,000通貨単位」のFX業者で、「1ドル=100円」の時の必要最低資金は、

「100円 × 1,000通貨 = 10万円」となり、レバレッジをかけることで「10万円 ÷ 25 = 5,000円」となります。

FX業者によっては最低取引単位が「1通貨単位」のところもありますので、その場合は、「1ドル=100円」の時の必要最低資金は、

「100円 × 1通貨 = 100円」となり、レバレッジをかけることで「100円 ÷ 25 = 4円」となります。

一方、株は取引する会社の株価や最低取引単位によって必要最低資金が変わってきます。

一般的に株の最低取引単位は「100株単位」となっています。※証券会社によっては、ミニ株や単元未満株などの制度があり、少ない単位で売買することも可能

例えば、株価が1,000円を1単元(100株)購入する場合は、、

「1,000円 × 100株 = 10万円」となります。

株価が上記銘柄の10倍の1万円の銘柄であれば「1万円 × 100株 = 100万円」、10分の1の銘柄であれば「100円 × 100株 = 1万円」となるので、購入する銘柄によって必要最低資金は大きく異なってきます。

取引可能時間

FXは、シドニー・東京・ロンドン・ニューヨークといった世界中の市場で為替取引が行われているので、基本的に平日であれば24時間いつでも取引することが可能です。

では株式取引はというと、前場は「9時~11時30分」、後場は「12時30分~15時」までが取引可能時間となっています。しかし、証券口座によってはPTS(私設取引システム)が用意されており、夜間など時間外での取引が可能です。※時間外での取引可能時間は、各証券会社によって異なります。

利益を得る方法

FXも株も、どちらも利益を得る方法のメインとなるのが、売買差益となります。「安く買って高く売る」というのが基本となります。

そして、この売買差益以外にも、利益を得る方法があります。

FXには、スワップポイントがあります。スワップポイントとは、2通貨間の金利差のことを言います。

通貨にはそれぞれ金利があり、各国によってその金利には違いがあります。低金利通貨を売り、高金利の通貨を買ってその通貨を持ち続けることで、通貨の金利差が毎日手元に入ってくるのです。※保有通貨によっては逆に支払うことになります

株には配当金と株主優待があります。

配当金とは利益の一部を株主に還元するもので、その金額は保有している株数や業績によって変わります。(※会社によっては無配の場合もある)受け取れるのは年に1回〜2回です。配当金をもらうためには、常に株を保有している必要はなく、権利確定日にだけ保有していればOKです。

株主優待は、株を保有しているだけで、自社商品やサービス券などがもらえる制度です。保有している株数によってもらえるものが変わる場合もあります。株主優待も権利確定日にだけ保有していればもらうことが出来ます。

必要な知識や情報

FXは、主に金融政策や経済状況によって、大きく変動します。

そのため、その国の金融政策や経済状況(GDP、雇用統計、小売売上など)の知識や情報を得る必要があります。

株は、主に企業業績や海外市場、為替によって大きく変動します。

そのため、その企業の業績(成長性や将来性も)や関連企業の業績、海外市場の状況、為替などの知識や情報を得る必要があります。

FXと株どっちが儲かる?

FXと株どっちが儲かるかというのは一概には言えません。

ただ傾向として、短期で稼ぐなら「FX」、長期で稼ぐなら「株」かなと思っています。

FXはレバレッジをかければ、毎日大きく稼ぐことが可能です。もちろん、その分大きく損をするリスクがあるというのを忘れてはいけません。短期で回転させて稼ぎたいならFXの方が向いていると思います。

株は、何か好材料が無いと大きく上がるということはほとんどありません。ただ、株式市場は長期で見ると上昇傾向にありますので、長期投資で稼ぎやすいと言えます。

初心者にはどっちがおすすめ?

初心者は、少額から始められるFXの方がおすすめです。

FXでは、10万円程度の初期資金があれば十分取引が可能です。1通貨単位で取引が出来るFX業者であれば、最低およそ4円で取引が出来ます。

ただし、初心者のうちはレバレッジのかけすぎには注意しましょう。欲を出してレバレッジをかけすぎてしまうと、大損するリスクが非常に高まります。

全くレバレッジをかけるなとは言いませんが、まずはローリスクローリターンで経験を積むことが大事です。

LIGHT FX

トレイダーズ証券【LIGHT FX】

LIGHT FXは、トレイダーズ証券が提供するFXに特化した取引システムです。

LIGHTという名の通り、ライトな気分でFX取引が出来るというのをコンセプトとしており、まさにシンプルイズベストなFX口座となっています。

初心者やFX取引のみに集中したい人におすすめ!

スプレッドはドル円(0.3銭)だけでなく、ユーロ円・ポンド円・豪ドル円など主要通貨も業界最狭水準となっています。

さらにトルコリラ/円・メキシコペソ/円・南アフリカランド/円といった高金利通貨のスワップポイントが業界最高水準です。

GMOクリック証券

GMOクリック証券は、FX年間取引高世界第1位の実績を持つ実力派FX業者です。

取引ツールがとにかく優秀使いやすいのが大きな特徴であり、初心者でも使いやすいので安心して利用出来ます。

テクニカル指標の数は非常に豊富で機能性も高く、高度な分析を行うことも可能です。

スプレッドの狭さも業界トップクラスで、スワップポイントも高めに設定されている等、総合力の高いFX業者です。

FXと株両方やってみるのもアリ!

別にFXと株どちらか一方しかやってはいけないということはありませんので、両方やってみるというのもいいでしょう。

ただ、くれぐれもいきなり大金を使って取引をするようなことはしないでください。

株にも少ない単位で売買できるミニ株や単元未満株などの制度があります。

FXも株もどちらも損をするリスクがあるということは絶対に忘れてはいけません。まずは少ない資金で初めて経験を積むことが大事です。

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