FXは短期売買・長期取引どっちがいい?メリットとデメリットは?

FXは短期売買・長期取引どっちがいい?メリットとデメリットは?

FXの取引スタイルは様々で、短期で利益を狙う方法もあれば、長期で利益を狙う方法もあります。

どちらの方が勝ちやすいということはなく、自分に合った取引スタイルを選ぶことが大切です。

ここではFXの短期売買と長期取引のメリットやデメリットなどについてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

FXの短期売買と長期取引のおさらい

まずは、FXの短期売買と長期取引とはなにかおさらいしておきましょう。

短期売買とは

FXの短期売買は、スキャルピング(超短期売買)と、デイトレード(短期売買)に分類することが出来ます。

スキャルピングとは数秒~数分という範囲でトレードを行う取引スタイルで、1日の内で何度も売買を繰り返し行います。

デイトレードはその日のうちに売買を完結させる取引スタイルで、ポジションを翌日に持ち越すことはなく、1日の内で複数回売買を繰り返すこともあります。

長期取引とは

FXの長期取引は、スイングトレード(中長期売買)と、ポジショントレード(長期売買)に分類することが出来ます。

スイングトレードは数日~数週間かけて売買を完結させる取引スタイルです。

ポジショントレードは数か月~数年という長い期間ポジションを保有し続けることで、利益を伸ばしていく取引スタイルです。

どちらが正解で不正解ということはない

FXの短期売買と長期取引、どちらが正解で不正解ということはありません。

短期売買で細かく利益を重ねていくもOK、長期取引で1度に大きな利益を狙うもOK、スワップポイントでコツコツ利益を得ていくのもOKということです。

要はリスク管理さえしっかり出来ていれば、投資スタイルはどれを選んでも良いということになります。

あいまいな答えになってしまいますが、これこそがFXの魅力とも言えます。大切なのは自身の生活スタイルや性格・資金事情などを考慮して、自分に合った取引スタイルを選ぶことです。

では、どのように取引スタイルを選択していけば良いのか、それぞれのメリット・デメリット、注意点等を解説します。

短期売買のメリット・デメリット

メリット

資金効率が良い

短期売買は1日の間に複数回取引を行いますので、勝つ確率が高ければどんどん利益を増やすことが出来、資金効率が良くなります。

リスク管理をしやすい

短期売買はその日のうちに売買を完結させ、ポジションを翌日以降に持ち越さないため、「もう少し保有していれば損失を減らせるかも」という思惑を持たずに済みます。つまり、損切りをしやすいというメリットがあります。

また、ポジションを長く保有し続けると、大きなマイナス要因などによって相場の急変の影響を受けてしまう可能性が高くなりますが、短い期間で売買を簡潔させる手法であれば、こうした相場急変時の影響も受けにくくなるというメリットもあります。仮にこうした状態でポジションを保有していたといても、即座に対応することができるので、被害を最小限に抑えることが出来ます。

デメリット

売買手数料(スプレッド)が高くなる

売買手数料(スプレッド)は売買する毎にかかりますので、繰り返し売買を行う短期売買ではその分多く支払うことになります。基本的にはそこまで意識するようなものではありませんが、取引する通貨ペアや状況によっては、このスプレッドが大きくのしかかってくる場合もあります。

負けが重なると資金がどんどん減ってしまう

短期売買は勝ちが続けば資金効率が良く稼ぎやすいというメリットがありますが、反対に負けが続けばその分資金がどんどん減っていってしまいます。

また、負けが続くことで損失を取り戻そうと焦ってしまい、いい加減なトレードをしてしまいがちになります。

チャートに張り付く必要がある

短い期間で売買を繰り返すことになるので、ある程度チャートに張り付いている必要があります。

またチャートに張り付いていない間も、常にチャートの動きが気になったりと、体力的にも精神的にも辛くなりやすいというデメリットもあります。

長期取引のメリット・デメリット

メリット

チャートに張り付く必要がない

長期取引は常にチャートに張り付く必要がありません。

損切りラインを決めておいて逆指値注文などを入れておけば、ポジションを保有している間、そのまま放置することも可能です。

売買手数料を意識しなくても良い

売買回数が少ないため、売買手数料(スプレッド)のことをそこまで考えなくて済みます。そのため、取引する通貨ペアやFX会社などの選択肢の幅が広がりやすいです。

コツコツと堅実に利益を得やすい

長期取引は自分の好きなタイミングで売買すれば良いので、チャンスの時だけを狙ってトレードをする等、堅実なトレードをすることが出来ます。

また、強制ロスカットに気を付けておく必要はありますが、保有しているだけで得られるスワップポイント(2通貨間の金利差)でコツコツと着実に利益を重ねていくことも可能です。

※ロスカットとは含み損が一定以上にまで達した場合に、これ以上の損失を拡大することを防ぐために、保有しているポジションを強制的に決済させるFX会社の仕組みのこと

デメリット

資金効率が悪い

長期取引は短期売買と比べると売買する回数が少ないため、資金効率が悪くなります。

例えば5日間という期間の間で、小さな利幅を狙って何度も売買を繰り返して利益を重ねていく短期売買と、1度しか売買をしなかった長期取引とでは、短期売買の方が効率的に資金を回していると言えます。

長期的な相場の予測が困難

FXは長期的な相場の予測は難しいとされています。たとえ専門家であっても、数年後の為替相場の予測をすることは困難でしょう。

急激な為替変動で大損するリスクが高い

長期取引は、長期にわたってポジションを保有し続けることになるため、急激な為替変動の影響を受けやすく、大損するリスクが高いです。せっかく長期にかけて積み上げてきた利益が一瞬で吹き飛ぶ可能性があるということです。

ポジションを保有し続けるということは、常にリスクに巻き込まれる可能性があるということを忘れてはいけません。損切りラインを徹底するなど、リスク管理をしっかりと行うことが大切です。

短期売買の注意点

マーケット情報を常にチェックしておくこと

為替相場は各国の景気動向や要人発言、金利状況などによって一瞬にして大きく変動することがあります。

そのため短期売買の場合は、マーケット情報を常にチェックしておくことが大切です。忙しくて情報をチェックできないという人は、短期売買に向いていないと言えるでしょう。

損切りは必ず設定しておくこと

短期売買は少ない利幅で繰り返し利益を狙う取引スタイルなので、資金の回転が重要になってきます。

レートが自分の思惑とは反対方向に動いたら早めに見切りをつけ、損切りをするようにしましょう。

長期取引の注意点

レバレッジは高く設定しすぎないこと

長期取引をする場合は、レバレッジを高くしすぎないほうが賢明です。

すでに説明した通り、長期でポジションを保有していると、急激な為替変動の影響を受けやすくなります。

そのため、レバレッジを高くしすぎていると強制ロスカットされる可能性が高くなり、取り返しのつかない大損をしてしまうかもしれません。

すぐに損切りしないこと

為替相場は、たとえトレンド状態であっても日々上下を繰り返しながら動いています。

損切りラインの幅が狭すぎると、思わぬタイミングで損切りが発動してしまう可能性が高いです。

長期取引は毎日スワップポイントを受け取りながら大きな利益を待つ投資スタイルですので、すぐに損切りしないようある程度余裕をもって設定しておく方がいいでしょう。

自動売買という選択肢も

FXの自動売買は、トレーダーの代わりにプログラムが自動的に売買を行ってくれるので、初心者でも簡単に無理なくトレードをすることが出来ます。

「なかなか損切りできない」
「裁量トレードが上手くいかない」

といった人は、自動売買という選択肢も有効です。

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