FXボリンジャーバンドの使い方・設定期間は？順張りと逆張りでの手法

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドは、アメリカの投資家であるジョン・ボリンジャー氏考案の、トレンド系のテクニカル指標です。

偏差値と同じ統計学に基づいており、標準偏差（ある期間の価格がその期間の平均値からどれくらい分散されているか）を為替に応用することで、相場の動きを予測します。

σ（シグマ）ライン

ボリンジャーバンドは、移動平均線とσ（シグマ）ラインで行われるテクニカル分析です。

σライン（標準偏差のライン）の内側で値動きがあるとされており、移動平均線より上にあるものを「＋σ」、移動平均線より下にあるものを「－σ」と言います。

またσを2倍にすると「±2σ」、3倍にすると「±3σ」となります。

ボリンジャーバンドの3つの基本的な動き

ボリンジャーバンドには基本となる3つの動きがあります。

スクイーズ

スクイーズは英語で押しつぶすや搾る等の意味がありますが、その意味の通りボリンジャーバンドを押しつぶしたような状態を表しており、値動きは小さくトレードにはあまり向かない局面だと言えます。

しかし、このスクイーズが続くほどエネルギーが溜めこまれることになり、トレンドが一気に発生しやすくなります。

エクスパンション

エクスパンションは、バンドの両端が大きく開くことであり、レートが大きく上昇や下降するので、トレードチャンスの局面だと言えます。

これは上記で紹介したスクイーズの後に起きやすく、レートが一方向に推移する強いトレンドとなります。

バンドウォーク

バンドウォークは、上記で紹介したエクスパンションの後に開いたボリンジャーバンドに沿ってレートが推移する状態のことを言います。

上位足でバンドウォークになった場合、その下位足でトレードしやすくなります。

また、エクスパンション後ではなくてもバンドウォークの状態になることがあります。

この時は、レートがゆっくりとバンド上を一方向に推移しながら、上下の動きが大きくなりやすいです。

ボリンジャーバンドの期間と偏差の設定

デイトレードでは20、21日期間くらいをおすすめします。

ボリンジャーバンドの期間を大きく設定するほど、バンドの広がる幅が大きくなりますので、期間はあまり大きくしすぎない方がいいでしょう。

偏差は、3σまで表示されれば問題無いでしょう。価格が3σにかかると異常価格と見なされ、その後反発することが多いです。

ボリンジャーバンドの使い方

ボリンジャーバンドは、順張りと逆張りどちらでも使えます。

それぞれの使い方について説明します。

順張り

ボリンジャーバンドの考案者であるジョン・ボリンジャー氏は、順張りを推奨しています。

ボリンジャーバンドの±2σのラインをブレイクして、狙っていた通りにトレンドが発生するとバンドウォークが発生します。

この時、トレンド側のバンドに乗って上昇が続きますので、この流れに乗ることがボリンジャーバンドの順張りでの狙いになります。

逆張り

逆張りは、ボリンジャーバンドの考案者が推奨していないから微妙かというと、そんなことはありません。

分析期間の相場が変わらない場合非常に有効です。

では、逆張りではどのように使えば良いのかと言うと、バンドが収縮していて横ばいのレンジ状態の時に使います。

この時に±2σのラインを超えたら、「買い」または「売り」が集中して、再びバンド内に戻ると読んでエントリーする方法です。

この考え方は分析期間の相場が変わらなかった場合のみ有効です。トレンドが発生してしまうと使えないので注意が必要です。

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