外貨預金とFXの違い
FXが登場する以前から行われている外国為替取引に「外貨預金」があります。
外貨預金とFX(外国為替証拠金取引)の違いですが、外貨預金は、銀行で外貨を購入し、口座に預け入れて高い預金利息を狙うものになります。
普段利用している銀行で預け入れを行えるので、証券会社を介す必要が無く、手軽に始めることができる外貨取引として、FXが登場するまでは注目を集めていました。
対してFXは、証券会社等のFX取扱会社を介することで、初めて外国為替取引が可能となります。
FXで得る利益には、為替変動に合わせて上手く通貨を売買することで得られる「為替差益」と、金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買うことで得られる金利差「スワップポイント」があります。
外貨預金の仕組み
外貨預金は、日本円と外国通貨の為替取引であり、普段利用している銀行や、証券会社で行うことが可能です。
外貨預金の仕組みは、まず円を外貨に両替してその外貨を保有し、満期になった時点で保有している外貨を円に両替することで終了します。
FXの仕組み
FXは、FX会社の口座に担保となる証拠金を入金するところから始まります。
証拠金は日本円ですが、為替取引は日本円と外国通貨の取引だけでなく、外国通貨同士の取引も可能です。(※ユーロドル[EUR/US]等)
また、FXにはレバレッジという仕組みがあるのも大きな特徴で、元手以上の取引を行うことも可能です。
少ない資金でも大きな取引が出来るので、その分大きな利益が期待できますが、損失も大きくなるリスクがあるので、レバレッジ取引には注意が必要です。
外貨預金とFXの違い一覧表
外貨預金とFXの違いを表にまとめてみました。
外貨預金 | FX(外国為替取引) | |
---|---|---|
取扱機関 | 銀行 | 証券会社等のFX取扱業者 |
取引時間 | 銀行の営業時間内 | 24時間可能(※土日を除く) |
金利/スワップ | 預入時の固定金利 満期時受け取り |
日々変動する金利 毎日受け取り |
取引通貨 | 少ない(メジャー通貨のみ) | 多い |
決済期限 | 満期ありまたは無期限 ※満期ありの場合に途中解約するには中途解約金が必要 |
期限無し |
取引手段 | 買いのみ | 売り・買い両方可能 |
取引コスト(米ドル/円) | 30銭~1円以上 | 0.3銭~0.6銭程度 |
レバレッジ | 無し | あり |
利益獲得 | 購入時よりも円安になった時のみ | 円安・円高どちらでも可 |
資産管理 | 預金保険制度保護対象外 | 信託保全対象 |
外貨預金とFXはどっちがいいの?
結局、外貨預金とFXはどっちがいいの?と言うと、圧倒的にFXの方がおすすめです。
FXの方がおすすめな理由を下記に紹介します。
外貨預金は手数料が高い
外貨預金は手数料がとにかく高いのが大きなデメリットです。
もし予測が当たって得をしたとしても、銀行に大量の手数料を払う必要が出てしまうので、あまり賢い取引だとは言えません。
対してFXは手数料が安いので、断然お得です。
外貨預金の金利は低い
手数料が高いだけでなく、外貨預金は金利が低いというデメリットまであるのです。
そこまで取るか!というくらい銀行に吸い取られてしまうのです。銀行が儲かるのもうなずけます。。
それに対してFXは、金利をピンハネするようなことはなく、高いスワップポイントを受け取ることが可能です。
ただし、高金利通貨で低金利通貨を買うと反対にスワップポイントを支払うことになるので注意が必要です。
利便性やリスク面でもFXに軍配!
利便性について、外貨預金は、銀行で手続きをする必要があり、時間も営業時間内である必要があります。
対してFXは、ネット環境さえあれば、24時間好きな時に取引をすることが可能です(※土日を除く)。また、パソコンだけでなくスマートフォンでも取引ができるので、外出先でもOKです。
リスク面については、例えば、夜の20時くらいに、重大な経済ニュースや出来事が起こった場合、
FXであればすぐに利益確定や損切りが可能なので、大きな利益を得ることができたり、損失を限定させることができますが、
外貨預金は営業時間内でしか取引できないので、大きな利益を得るチャンスを失ったり、損失の拡大を指を咥えて待つことしかできません。
外国為替取引をするなら「FX」
外貨預金は手数料が高い、金利は低い、利便性やリスク面でもFXに劣るなど、良いところが見当たりません。
外国為替取引を行うのであれば絶対にFXにするべきだと私は思います。
おすすめFX会社
これからFXを始める初心者の方にもおすすめできるFX会社を紹介します。
GMOクリック証券
まず紹介したいのが、「FX取引高世界No.1」&「預かり資産国内No.1」の実績を持つ人気FX業者「GMOクリック証券」です。
人気の秘密は、取引ツールが高機能で、初心者でも使いやすいといった点でしょう。
また、取扱通貨ペアも多く、注文方法も多彩です。さらに、FXだけでなく株やCFD、先物など様々な金融取引ができるのも強みです。
LIGHT FX
LIGHT FXは、取引ツールやチャートがシンプルで非常に使いやすい点が、初心者におすすめしたい大きなポイントです。
また、1,000通貨単位から取引が可能なのも特徴の一つです。
初心者の内は極力ポジション量を少なくして取引した方が良いので、1,000通貨単位から取引できるのは大きな魅力です。
FXにはリスクがあることをしっかり意識しておくこと
外貨預金よりもFXの方が断然おすすめだとお伝えしましたが、FXには下記のリスクがあることをしっかり意識しておくようにしましょう。
- ◆為替変動リスク
- 為替レートは常に変動しており、必ずしも予想通りに変動するわけではありません。
- ◆カントリーリスク
- カントリーリスクとは、情勢や財政状況などによるリスクのことを言います。
- ◆レバレッジリスク
- 証拠金にレバレッジをかけることで、少ない資金でも大きな額の取引を行うことができ、その分大きなリターンを期待できますが、反対にリスクも大きくなります。
- ◆スワップポイントリスク
- 保有している通貨の金利が変動して下がってしまうと、反対に金利差分を、支払わなくてはならなくなります。
- ◆借金リスク
- 預けていた証拠金以上の損失が出てしまい、大きな借金になる恐れがあります。
- ◆スリッページリスク
- 取引を行う際、取引画面に表示されている価格と、実際に取引される際の価格(約定価格という)に差が出る場合があります。
FXのリスクについての詳細はこちらの記事をご覧ください。