FXチャートの見方!まずは覚えたい基本のこと

FXチャートの見方!まずは覚えたい基本のこと

最低限覚えておきたい基本となるFXチャートの見方を紹介します。

チャートから相場を分析していくのに必要不可欠なことですので、しっかりと覚えるようにしましょう。

チャートの種類

チャートには、主に3つの種類があります。

一つ目は「ローソク足チャート」、もう一つは「バーチャート」、そして「ラインチャート」です。

日本で最も使われているのが「ローソク足チャート」です。

「バーチャート」と「ラインチャート」に関しては、欧米では良く使われていますが、日本ではあまり使われていません。

そのため、基本的には「ローソク足チャート」の見方を覚えておけば問題無いでしょう。

ここでは「ローソク足チャート」について詳しく説明します。

ローソク足チャート

ローソク足チャート説明画像

白や黒の長方形の真ん中に線が入っているロウソクのようなもの、これを「ローソク足」と言います。

このローソク足の連続でチャートが成り立っており、ローソク足には多くの情報が詰まっているので、様々な情報を読み取ることができます。

日足・週足・月足

ローソク足は値動きを見る期間によって種類が変わります。

1つのローソク足で表す期間が、1日であれば「日足」、1週間であれば「週足」、1ヵ月であれば「月足」となります。

反対に期間を短くした、「1分足」「5分足」「30分足」「1時間足」などもあります。

始値・終値

始値は、一定期間内で最初に成立した価格のことであり、「日足」の場合はその日の最初に成立した価格のことを言います。

終値は、反対に一定期間内の最後に成立した価格のことであり、「日足」の場合はその日の最後に成立した価格のことを言います。

高値・安値

高値は、一定期間内で成立した最も高い価格のことであり、安値は、一定期間内で成立した最も低い価格のことです。

この高値・安値が、始値や終値を超えると、1本線である上ヒゲや下ヒゲで表現されます。

陽線・陰線

陽線は白色のローソク足で、陰線は黒色のローソク足のことを言います。

陽線は長方形の1番上が終値、1番下が始値で、反対に陰線は長方形の1番上が始値、1番下が終値を表しています。

代表的なローソク足パターン

基本パターンとも言える、代表的なローソク足パターンを紹介します。

ヒゲのない陽線

ヒゲのない陽線

ヒゲのない陽線は「陽の丸坊主」とも言います。

ヒゲが無いので、ひたすら上昇して高値引けしており、「買い」勢力が一方的に強いと判断できます。

ヒゲのない陰線

ヒゲのない陰線

ヒゲのない陰線は「陰の丸坊主」とも言います。

ヒゲが無いので、一度も上昇せずに始値からそのまま下がっており、「売り」勢力が一方的に強いと判断できます。

カラカサ(たぐり線)

カラカサ(たぐり線)

カラカサ(たぐり線)は、実体の部分が短くて上ヒゲがなく、下ヒゲが長いもののことを言います。

下ヒゲが長いということは、安値からの反発が強いことを意味しており、陽線・陰線どちらでも、底値圏に出れば「買い」のサインだと判断できます。

トンカチ

トンカチ

トンカチは実体の部分が短くて、下ヒゲがなく、上ヒゲが長いもののことを言います。

カラカサとは反対の性質を持ち、高値からの反発が強いことを意味しており、陽線・陰線どちらでも、高値圏に出れば「売り」のサインだと判断できます。

コマ

コマ

コマは、上ヒゲと下ひげが同じくらいの長さで、実体・ヒゲが共に短いもののことを言います。

始値~終値まであまり値動きが無く、相場が迷っている状態を表します。

十字線(同時線)

十字線(同時線)

十字線(同時線)は、始値と終値がほぼ同じで、相場の転換期を示します。

つまり「買い」と「売り」が拮抗している状態になります。

高値圏で出れば下落する可能性が高くなり、底値圏で出れば上昇する可能性が高くなります。

移動平均線とは

移動平均線は、ある一定期間の終値の平均値を結んだ線のことを言います。

平均値を見ることで、相場のトレンドを把握しやすくなるメリットがあります。

期間によって短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線に分類することができます。

移動平均線から売買のタイミングを判断する最も基本的な方法として、終値が移動平均線を上回ったら「買い」のサイン、終値が移動平均線を下回ったら「売り」のサインとみなす方法があります。

また、代表的なものとして「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があります。

ゴールデンクロスは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜けることで、上昇トレンド入りしたことを意味するので、「買い」のサインと判断することができます。

反対に、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けることを「デッドクロス」と呼び、下降トレンド入りしたことを意味するので、「売り」のサインと判断することができます。

トレンドを把握することが大事

為替レートの動きは、基本的には上昇トレンド、下降トレンド、横ばい(ボックス)のいずれかに該当します。

上昇トレンドであれば、「買い」から入って「売り」に出すことで為替差益による収益を得ることができます。

反対に、下降トレンドであれば、「売り」から入って「買い」戻すことで為替差益による収益を得ることができます。

横ばいであればスワップポイントでの利益を得ることができます。

このように、トレンドを把握することは非常に重要であり、FXでの勝敗はこのトレンドをしっかりと把握できるかどうか、によって決まるといっても過言ではありません。

チャートから現在のトレンド状況や、どのトレンドに転換したか、しっかりと分析できるようにしましょう。

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